ロシア領事館でロシア観光ビザを取得した!どんな手続きがあるの?
ロシアは2017年からウラジオストックやサハリン等極東の観光なら、インターネット上で無料で取得できる電子ビザの申請を開始しました。
しかしながら、電子ビザで許されるのは同一の都市のみの観光であり、ロシアの到着地と帰国時の出発地が異なる、いわゆるオープンジョーはNGとかの制約があり、そもそもモスクワやサンクトぺテルブルク等極東地域以外への訪問ではいまだに大使館や領事館でのビザの申請が必要です。
そのビザ申請にはパスポート以外にいくつかの書類をあらかじめ準備しておく必要があります。その内容については、下の記事にまとめていますので参考にして下さい。
今回は書類の準備はできた上で、大使館や領事館へ申請訪問する際の手続きの流れや気を付けたい点をまとめています。
日本国内には東京のロシア大使館の他、大阪、新潟、函館、札幌に領事館がありますので、これら5ヶ所で観光ビザの申請が可能です。大阪以外に新潟や北海道に領事館があるのはロシアが近いため、利用者も多いのでしょう。
私は大阪のロシア領事館に申請に訪れました。以下は大阪の領事館でのケースなので、大使館や他の領事館では事情が異なる点があると思うので、あくまで参考にしてください。
申請、受取の受付時間は
月、木9:30~12:30、14:00~16:00
火、金9:30~12:30
水、土、日、ロシアの祝日は休館
※基本的には日本の祝日は受付けしていますので、平日は会社勤務等で訪れにくい方は
祝日を利用すると良いと思います。
領事館のHPに臨時休館日等の情報が逐一更新されていますので、参考にしてください。
この受付時間中に申請と受取の2回訪問する必要があります。
大阪ロシア領事館は大阪府豊中(とよなか)市にあります。大阪モノレール(大阪国際空港に乗り入れているモノレール)の小路(しょうじ)駅から徒歩12、13分です。
Google Mapより引用
Google Mapより引用
阪急バスの西緑丘停留所が最寄りで、阪急豊中駅から千里中央行の47系統に乗車すると途中で停車します。
マイカーの場合は近隣にスターバックスコーヒーがあり、敷地内の駐車場が時間貸しになっているので、スターバックスコーヒーを利用しなくても駐車してOKです。
TEL : 06-6848-3452
領事館の周辺はマンションや戸建て住宅が建ち並ぶ町並みで、突如高い塀で囲まれた領事館が現れます。塀の周辺には警察官が警備で数人常駐しており、不審者に目を光らしています。近くに領事館があることを知らずに歩いていると、住宅街に警察官がうろついているので異様な光景です。
mile de-mile撮影
私は9:30の開門と同時に申請しようと思い9:15頃領事館に到着しました。するとすでに20人ほどの申請や受取りで来た人が並んでいました。早い者順に塀づたいに一列に並んで開門を待ちます。
並んでいると周辺警備を行っている警察官が近づいてきて、
「今日は申請ですか?受取りですか?」
「名前がわかる何か身分証は持っていますか?」
と聞いてきます。
身分証は運転免許証でもいいし、申請時に必ず持参しているはずのパスポートでもいいです。警察官は手元のメモ帳に名前を控えました。
私が訪れたのは初夏の日差しが強い日でしたが、それでも開門を待ってる間影も無くとても暑いので、日傘や団扇、扇子は必須です。特に真夏は注意が必要です。
また、雨の日も同様に屋根はありませんので、並んで待つのであれば雨合羽や傘、濡れても大丈夫な服や靴など雨対策もしっかり行って下さい。
開門は9:30を5分ほど過ぎた頃でした。並んでいる順に領事館の門をくぐって入っていきます。中は少し広めのテラスがあり、鯉が泳ぐ池もあります。
領事館建物の右端に小さなドアが1つあるので、そこの中の部屋が申請、受取りを行ってくれる窓口です。
窓口のある部屋は6畳1間ほどの小さな部屋で、5人も入ると窮屈になりますので列の順番にその部屋に入って行き、手続きが終わったら部屋を出ていきます。
申請窓口が1つと受付け完了の控え用紙を渡してくれる窓口が2つあります。1人づつ申請を受付けていきますので、時間はそれなりにかかりますが、窓口の数以上に奥には係官がいますでの混雑具合に応じて窓口以外でも受付けしてくれます。
順番が来たら、
・パスポート
・写真を添付した申請書(自署欄必須)
・現地旅行会社が発行した旅行確認書。
の3点を揃えて窓口に提出します。
係官が書類の内容を確認して問題無ければ、2週間後の発給で大丈夫か?と聞いてきます。(英語か片言の日本語です)
2週間後以降であれば無料だからです。それ以前であれば手数料が発生します。
発給希望時期を告げると、別の窓口で受付控えを発行してくれますので、しばらく待ちます。
受付け控えをもらうと申請手続き完了です。小さな紙に発給引換日が記載されていますので、それ以降にパスポートを引き取りに行きましょう。
mile de-mile撮影
私は9:15に領事館に到着して順番が約20人目でしたが、手続き完了したのが10:30ごろでしたので開門して約1時間かかりました。もっと早く到着して並んでおけば開門してからの待ち時間が少なくて済むので手続きは30分くらいで完了すると思います。
ビザ発給のパスポート受取についてですが、手数料のかからない2週間後の受取りを希望し、実際に受取りに行ったのは3週間後でした。
また開門時間の9:30に入れるように大阪の領事館を訪れました。今度は開門からの待ち時間を減らすため、8:50ごろに到着しました。開門の40分前です。それでも先客として男性が1人待っておられました。私は2番でした。
この日も9:30の開門時点で30人くらいの人が並んでいました。
9:30と同時に門が開き敷地内に入って行きます。今度は待ち順が2番であったので、例の部屋に入ってすぐに順番が回ってきました。前回もらった受付控えの紙を係官に渡し、その後も受取りで来た人十数人分の受付控えを回収していました。
待つこと10分。(結構長い)受取りで来た人のパスポートを係官が名前を呼びながら返却し始めましたが、その返却順は列に並んでいた順番では無かったので、私より後で並んでいた人が私より先に受取って帰っていくという、理不尽な現象が起きていました。その時間差は1~2分程度ですが…。
そのあたりは日本にはない、ロシアナイズされた感覚です。
無事パスポートにロシア観光ビザが貼り付けされて戻ってきました。
mile de-mile撮影
正直、手間と時間はかかりますが、それを惜しまなければロシアの旅行会社に依頼する旅行確認書の発行手数料1,500円程度とロシア領事館への交通費のみで取得できますので、他国のビザ取得費用と比較しても同等かむしろ安いくらいかもしれません。
距離は比較的日本から近いロシアですが、ビザ発給は意外と手間がかかり遠いですので、ビザ取得を考えている方は時間に余裕を持って、書類の準備を進めて下さい。
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