クリケットってどんなスポーツ❓ルールが分かると旅行がもっと楽しめる⁉️
イギリス発祥のスポーツと言えば、日本人にとって思いつくのはサッカーやゴルフ、ラグビーでしょうか。
しかし忘れてはいけないのが、クリケットというスポーツです。
日本ではほとんどプレーされる事やTV中継されることはありませんので、日本に住む私たちには馴染みがありませんが…。
クリケットの世界での競技人口はなんと3億人と言われています。バレーボールが約5億人、バスケットボールが約4.5億人、それに次ぐのがクリケット です。
ちなみにサッカーは2.5億人、野球は3,000万人程なのでいかにクリケットの競技人口が多いことかお分かり頂けますね。
でもクリケット ってどんな地域で行われているのでしょう?
実はクリケットが盛んな国はインド、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、パキスタン、スリランカなどなどです。
イギリス発祥のスポーツですので、所謂イギリスの旧植民地、旧占領地を中心に今なお行なわれているようです。
インドではTVをつけると、かなりの確率でクリケットの中継やそれ関連の番組が放映されています。
インドにはクリケットのプロリーグ「インディアン・プレミアリーグ(IPL)」があり、国民的スポーツとなっています。
街中の広場や民家がある空き地では子どもや大人が日本でキャッチボールをするぐらい気軽にクリケットを楽しんでいます。
mile de-mile撮影
コルカタの広場にて。ユニフォームを着て審判もいるので本格的に行なっているようです。
mile de-mile撮影
mile de-mile撮影
こちらはゴアのビーチで子どもが遊んでいました。ボールとバットがあればできます。
チームはデリーやムンバイなどの都市部中心に8チームあり、ホームとアウェイでそれぞれ総当たり14試合行い、その後プレイオフでチャンピオンを決めます。
日本でいうプロ野球(NPB)やJリーグのような国民的スポーツかそれ以上の人気ぶりです。
一流選手となると年俸は2〜3億円となります。しかも、IPLの開催期間は2ヶ月程度と
短期間ですので、半年程開催される日本のプロ野球やJリーグと比較すると価値は高いです。
例年3月開幕して5月には閉幕するスケジュールですが、2020年は新型コロナウィルスの影響でシーズン開幕を延期しています。
有名なクリケット 選手では現在はチェンナイスパーキングスに所属するマヘンドラ・シン・ドーニ選手がいます。日本のプロ野球でいうかつてのイチローさんや新庄剛志さん、松井秀喜さんぐらい人気のある選手です。
ちなみにWikipediaによると、ドーニ選手の2019年の年俸は約2.1億円、スポンサー収入を含めると約33億円も稼いでいるスーパースターです。
インディアンプレミアリーグHPより
こちらはインド旅行をされた、とあるYoutuberさんからお土産で頂いたクリケットバットです。(レプリカです)ドーニのステッカーが貼られています。
mile de-mile撮影
では、クリケット を楽しむためにはルールを知っておく必要がありますので、試合の進行方法と合わせて初心者でも楽しめる基本的なところをご紹介します。
そもそもクリケットは野球の原型ですので、野球の様子を想像しながら、でもほとんどルールは違いますので、新しい頭で読んでいってください。
試合に出場できる人数は1チームあたり11人で2チームでの対戦形式です。投げられたボールをバットで打つと言うところは野球とよく似ています。10アウト又は300回投球が終了すると攻守交代します。
フィールドは140m×130mの楕円でその中でプレーします。
スタジアムの中央にピッチという長方形のスペースがあり、ボウラー(投手)は勢い良く助走をつけて20m程先にあるスタンプという3本の棒とそれらの棒を繋いだベイルで構成されるウィケットに向けてボールを投げます。ウィケットの後ろにはウィケットキーパーという捕手がいます。
バッツマン(打者)はこの投げられたボールを平たい棒(バット)で360度どの方向へも打ち返す事ができます。ボウラーとウィケットキーパー以外の9人のフィールダーがボールをキャッチするために分かれて守備についています。
ボウラーはバッツマンが打ちにくいように、バッツマンの手前でボールをワンバウンドさせます。ワンバウンドさせる事で微妙にバウンドが変わってバッツマンは打ちにくくなります。
ゴロやライナーでフィールダーにキャッチされる事なくうまく打つことができたら、打ったバットマンとこのバッツマンの20m程反対にいるもう1人のバッツマンはお互いの方向にあるクリースというライン目掛けて行き来します。クリースを2人のバットか体が1回越えると1点入ります。
転がったボールはフィールダーが拾いに行って、ウィケットの方に向けて返球してきます。返球されたボールは主にウィケットキーパーがキャッチしてウィケットを倒しに行きます。そのウィケットを倒すまでに先ほど行き来していたバッツマンはクリースに到達しなければ、ラインアウトになります。
したがって、打ったボールが近くに落ちて、フィールダーからボールが返球されるまでにクリースまでバッツマンが走っても間に合わないと判断したら、走らなくても良いのです。
これが1投球後の流れです。
場合によっては、打った打球がミートしてノーバウンドでスタジアムの観客席に入ることがあります。この時は無条件で6点が攻撃側に入ります。(野球のホームランみたいな感じ)
また、ゴロでも長打になってバウンダリーという線を超えて場外までボールが飛んで行った場合は無条件で4点入ります。
ちなみに、フィールダーは素手でボールを捕球しますす。野球のようなグローブはありませんので、強い打球は弾く事もありますし、フライは手で受けると同時に胸も使ってしっかり捕球しています。
アウトになる場合は下記のようにいくつかあります。
○ボールド
○コート
バッツマンが打ったボールをフィールダーがライナーやフライで直接キャッチした時。
上で述べた通り、打ったボールの返球までにバットマンがクリースに到達できなかった時。
○スタンプト
バッツマンが空振りして、クリースより前に出ている間にウィケットキーパーがウィケットを倒した時。
○ヒットウィケット
これらのアウトになる事由が積み重なって10個アウトを取るか、1チーム300回投球が終了すると攻守交代になります。
6球を1オーバーとして1オーバーごとにボウラーを交代します。したがって、50オーバーすると300球となります。
10アウト取るか、300球投げるまでに得られる1点や4点などの得点を足し合わせて行って、先行が後攻より多くの得点を取るか、後攻が先行より多くの得点を取った時点で試合が決します。
以前は投球回数制限が無かったため、10アウト取るまで試合を続けることとなり、日を跨いで3日間続くなんて事もあったそうですが、現在では試合時間の短縮化が図られています。それでも、1試合終わるのには6時間以上かかる事も多々あります。
基本的にクリケットの試合は乱打戦です。ボウラーが投げたボールをバッツマンが空振りして直接ウィケットを倒す事などほとんどありません。コートというフライキャッチやラインアウトによるアウトが多いように思います。(上の絵を参考)
1つアウトを取るのも結構時間がかかって、難しいので、1つアウトを取ると選手たちは派手にガッツポーズをしたり、肩を抱き合ったりして相当喜びます。最初見た時は試合に勝利したのか?と思うくらいでその様子も見ていて面白いです。
かつてはクリケットは競馬やゴルフ、ポロなどと並んでイギリスにおける紳士の社交場のような所だったようですが、今ではラフな格好で若者や家族連れも観戦に来る娯楽場となっています。
日本ではインディアンプレミアリーグの試合をTV中継で見ることは出来ませんが、Youtubeではいくつも試合の様子や長時間の試合のダイジェストが用意されていますので、ここで書いたルールくらいを知って、是非一度見てみてはどうでしょうか?見てるうちに何をやっているのか分かってきます。
インドやイギリス、オーストラリアなど滞在時、暇な時間があればTVでクリケットの試合を見てみると言葉が分からなくてもルールを知っていれば退屈しのぎになりますし、機会があれば生のクリケットをスタジアムで観戦してみるぐらいなら、あなたもクリケット 上級者ですよ!
参考web
日本クリケット協会HP : Japan Cricket Association 日本クリケット協会
インディアンプレミアリーグ HP : IPLT20.com - Indian Premier League Official Website
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