ウィーンへ行ったらホテル・ザッハーのカフェで名物のトルテを食べよう‼️
オーストリアの首都ウィーンは多彩な建築様式の建物とモーツアルトやシューベルトを排出した音楽の都として世界遺産に登録されている歴史都市です。
市内移動手段が整備されており、郊外とをつなぐ鉄道や地下鉄、リンクシュトラーセと呼ばれる環状道路とそれに沿って路面電車が整備されており観光地としての人気も高いです。
日本からも一時就航中止していたオーストリア航空が2018年に就航再開。またANAも同年に直行便を新規就航させるなどアクセスが良い東欧の中心都市です。
そんなウィーンへ行ったらぜひ立ち寄りたいのが、ホテル・ザッハーのカフェです。そこで提供されるトルテ(古典的なチョコレートスポンジケーキ)が一番の人気です。
mile de-mile撮影
ホテル・ザッハーは観光名所にもなっている国立オペラ座から道路を挟んだ北隣という繁華な場所にあります。ホテル自体が典型的なバロック様式の建物でその1階がカフェとなってます。
mile de-mile撮影
入口はホテルとは別にカフェの入口があります。中に入ったら店員は忙しくしているので、合間を見て積極的に声をかけて席に案内してもいましょう。日本のように店員の方から「何名様ですか?」と聞いてくれるような感じではありませんでした。
壁、ソファーをはじめ、制服まで赤を基調としており、シャンデリアや間接照明が18~19世紀の贅沢さを継承しているようでした。
ホテルザッハーのトルテがなぜ有名なのかというと、19世紀オーストリアの政治家クレメンス・メッテルニヒ(「会議は踊る、されど進まず」で有名なナポレオン戦争後の講和会議であるウィーン会議の主宰者)に仕える料理人であったフランツ・ザッハーが貴族のためにと新たなチョコレートケーキを考案。
ウィーンで評判のケーキとなり、ザッハーの子息が経営するホテル・ザッハーで提供され始め、現在にも至るというのが事の始まりだそうです。
そこには続きがあり、20世紀になって皇妃エリザベートも好んだウィーン王室御用達のケーキの名店「デーメル」がホテル・ザッハーの経営難を援助し、ザッハートルテのレシピを入手しオリジナルを名乗りました。
その後ザッハーの後継者がデーメルからオリジナルという商標使用を差し止めようと裁判を起こしましたが、結局ホテル・ザッハーもデーメルもザッハートルテの販売が可能と判決がくだり、現在においてもデーメルでもザッハートルテが購入できます。両者で少々お味が違うようです。
そういった歴史的な背景からザッハートルテはウィーンの名物となりました。
定番のザッハートルテとメランジェというクリームの乗ったコーヒーを注文。値段はザッハートルテが7.10ユーロで合計約13ユーロ(約1,600円)です。
mile de-mile撮影
ザッハートルテはチョコスポンジ生地にチョコレートが乗せられいてとても甘いです。お皿には生クリームが添えられていますが、このクリームは比較的甘さ控えめです。苦いコーヒーを挟みながら食べていけばちょうど良いお味です。
mile de-mile撮影
観光地化されているので、夏のヴァカンスシーズンや時間帯によっては混雑するようです。私は朝食代わりにと朝10時ごろに行きましたが、待つことなくすいていました。(朝食は別にしっかりと摂っていった方がいいです、ケーキだけでは物足りなさがありますので)
ちなみにもちろんホテル・ザッハーに宿泊することができ、1泊1室およそ60,000円と高級ですがエクスペディアなどの予約サイトから予約可能です。
Expedia予約画面より引用
18~19世紀の貴族社会を彷彿とさせるバロック様式の街並みが残るウィーンで、当時からの伝統の味を残すザッハートルテをまさにオリジナルであるホテル・ザッハーで味わってみてはどうでしょうか?
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